■誰に任せるか
債務整理は多重債務などで苦しんでいる人には非常に便利な措置ですが、失敗しないためのポイントをしっかりとつかんでおかないと後から「しまった」と後悔することにもなりません。ここでは上手に債務整理をするためのポイントをいくつか挙げてみましたので、参考にしてほしいと思います。

まず、債務整理をする際には手続きを依頼する専門家(弁護士あるいは司法書士)の選び方が何よりも大切です。債務整理は誰が手続きを行なっても決まった額の借金を軽減したり過払い金を払い戻したりしてもらえるものではなく、立ち会う専門家の腕が何と言ってもモノを言う世界です。

ですから、債務整理の経験が豊富でしかも良心的な専門家を探すことから始めなければなりません。

■専門家を選ぶポイント
ただし、いくら評判がいい弁護士や司法書士だと言っても遠隔地に事務所をかまえている場合はやめておいた方が無難です。債務整理を行うにあたっては専門家と何度も話し合いをして信頼関係を築きあげてこそいい仕事をしてもらえるものです。

電話ではなかなかその信頼関係が築きにくいので、やはり何度も通える程度の近さの専門家を選ぶことをおすすめします。「日本司法書士会連合会」でも直接面談を原則として指針に掲げています。逆に言えば、「電話でだいじょうぶだ」という専門家は避けた方がいいということにもなるかもしれません。

さらに、債務整理では裁判手続が必要となるケースも多いため、遠隔地の専門家に手続きを依頼してしまうと交通費の負担も大きくなるというデメリットがあることも頭に入れておきたいものです。

■本人の心構え
これに加えて、債務者本人のポジティブな姿勢も失敗しない債務整理を行うためには大切なポイントとなってきます。債務整理が必要となるぐらいの人は借金で四苦八苦しているはずですが、それを乗り越えた上で「生活を必ず立て直してやる」という意欲を持って債務整理に臨むことが大切です。

これに加えて、ある程度の割り切りも重要なポイントです。たとえば過払い金が100万円あるとしても、その100万円をまるまる取り戻すには多大な労力と費用がかかる可能性もあります。

債権者の方が100万円の代わりに80万円などといった額を提示してきたときに、100万円に固執せずに条件を呑むことによって無駄な任意整理 費用をかけずに債務整理をできる可能性もあることも覚えておきたいものです。逆に、手続きを早く終わらせようとあせって不本意な条件を承諾するのも考えものです。